
中学生の頃、悲しそうなノラネコを見つけ、飼うことを決意しました。猫は病気になり、最期を迎えましたが、その経験から生命の大切さを学びました。今もその思いを胸に、子どもに感謝の気持ちを伝えています。
あの日のことを忘れません。
ノラネコが家の少し先におりました。こっちをじっとみて
下を向きなぜだかとても悲しそうに見えたのです。
その時、呼んでみたら、少しずつ小さな体で近寄ってきて
私の足にすりすりと身を寄せました。
なんて可愛いんだろう。よく体をみると、首の毛は抜け落ちて、痩せこけていて、健康状態が悪そうでした。
この子をなんとかしたい。と思ったのですが、当時私は中学生でした。親に飼育を反対されて、ごめんね。と泣きながら見ぬふりをしてしまったのです。
しかし次の日も次の日も、その猫は私の家の前に現れて、また私の呼びかけに気づいて身をすりすりと寄せるのです。
もう、放っておけないと思って、両親にお願いをして飼育することになりました。一度、戸を開けた時にすーっと家から脱走してしまったことがありました。その時に、近所の人が、あの猫を飼ったの?と私に聞いてきました。どうやらその猫は、子供たちにひどくいじめられて棒で叩かれたりしていたようです。涙が出ました。そのせいで首の毛も抜けてしまっていたんだな。ストレスもあったろうに。と。
これからは暖かいお部屋で、たくさん可愛がってあげよう。と決めました。限りある命、私が絶対幸せにしてやる!と。
辛かったね、でもこれからは幸せになろう!と声をかけました。脱走した後すぐに帰ってきて、安心しました。それからというもの、毎日毎日沢山愛情をかけて育てました。月日は流れて2年ほどたったある日、沢山嘔吐をする姿があり、病院へ。腎臓がひどく悪いと言われました。
寿命はあと数日だろうと宣告を受けました。涙が溢れました。
私は中学生でしたが、この子はこんな人生で良かったのだろうか、幸せにできたのか、とか色々考えました。
でも残りの命、大切にしたい。1秒でも幸せにしてあげたい。という気持ちで過ごしました。学校が終われば、ダッシュで帰ってきてすぐに一緒の時間を過ごしました。仲の良いお友達も一緒に、可愛がってくれました。
そして数日経った夜中のこと。いつもは目を覚まさないのに、目が覚めたのです。私は2段ベットの上から下を見下ろすと、横たわるネコの姿がありました。息をしているのか、じーっと上から見た途端、呼吸をしていないことがわかりました。
名前を大きな声で呼んで泣きました。お母さん、お母さん、
死んじゃったかも!早く!と泣きながら起こして、ネコの元へ来てもらいました。
そっと、まだ少しぬくもりのある姿を抱きあげながら、何度も名前を呼んで泣きました。その時、部屋の電気が五回点滅しました。母と顔を合わせました。この子はありがとうと言っているのかもよ、と母が私に言いました。顔に目をやると、安らかに微笑んでいるようにみえました。
そうか、きっと数年しか可愛がることはできなかったけど、天国でも沢山幸せになってほしいと願いました。
その日は、卒業式でした。感動の涙と、寂しさの涙が沢山溢れました。学校からの帰り道、ネコがいつもいた家の前にふと姿をみせたように感じました。
この経験から生命の大切さを学びました。大人になった今もたまにふと思い出すのです。
出産を経て子どももできて、思うのです。
どうか、元気に過ごしてくれればいいよ、毎日毎日寝顔をみて、今日もありがとうね、と声をかけます。
明日も素晴らしい一日になりますようにと。
そんな毎日の幸せをかみしめて、生きていきます。
- はじめてのママリ🔰(生後9ヶ月)

りんごママ🍎
感動の出来事です🥺✨
きっと、その猫ちゃんは残りの少ない人生幸せだったと思います☺️✨
主さんにとっても、猫ちゃんにとってもお互いに出会えて一緒の時間を共に過ごせたことは、かけがえのない物になったと思います✨

はじめてのママリ🔰
色々あって心が疲れていたのですが、とても素敵なお話を聞けて少し元気が出ました。
私も、娘に対しても自分に対しても、元気に過ごせればいい、という優しくあたたかい気持ちを忘れないようにしたいです。
素敵な話と素敵な考えを、ありがとうございます✨

はじめてのママリ🔰
上手く言葉に出来ないのですが、読めてよかったです。
ほんとに素敵なお話です。
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