
出産するまで看護師をしていました。新人の頃にプライマリーだった患者…
出産するまで看護師をしていました。
新人の頃にプライマリーだった患者さんがいました。
気があうのか、わたしを気に入ってくださったのか、「ぽにょちゃん!ぽにょちゃん!ちょっとおいで!」とお菓子をくれたり(本当は決まりで患者さんから食べ物などを貰ってはいけません、すみません。)自分の周りのこと、病気のこと、楽しかったこと何でも話してくれました。
涙を流しながら笑いあったこともありました。
私が妊娠したと伝えると、お腹を撫でながら「絶対いい子になるよー、あんたが生まれてくるまで頑張らなかんね」と話しかけてくれました。
勤務が終わると部屋に寄って話すことが私の日課でした。
しかし去年の今日、帰らぬ人になってしまいました。
最後の最後まで頑張っていました。
看護師という立場上、泣いてはいけないと思ったけれど、どうしても涙が止まりませんでした。
特に何をして貰ったわけでも、病院以外で会ったわけでもない。
でも私のことを大切にしてくれました。
「この病院に入院してよかったことは、あんたに出会えたことだよ」
その言葉が嬉しくて、嬉しくて。
あの時お腹にいた子は、もう5ヶ月になりました。
よく笑って、手のかからないとても可愛い息子です。
見せてあげたかった。抱かせてあげたかった。
今日はうんと息子と遊んで、息子の笑顔がたくさん見れました。
お空から見てくれてるといいな。
- ぽにょ(8歳)
コメント

たま はな
素敵なお話、ありがとうございます♡
あたたかいきもちになりました(*^^*)
ぽにょ
こんな独り言にコメントありがとうございました!
言ってしまえば多くの患者さんの中の一人だったのですが、私にとっては忘れられない大切な人でした😊
いつか息子が大きくなったら話したいなと思います😊