産まれた直後に子供の難病が判明し、苦しい日々を過ごした経験を通じて、少しずつ前向きな気持ちになっている。現在は娘の医療ケアに不安もあるが、楽しいことも見つけられるようになってきた。
産まれた直後に子供の難病が判明して辛くて仕方がなかった時の私へ。
出産翌日の朝に娘は救急車で運ばれて緊急手術も乗り切って、それでも障害が残る可能性が高い事を夫からの電話で告げられて。もうこれから先楽しい人生なんてありえないんじゃないか。こんな事なら2人目なんて望まなければ。産後すぐでクタクタの脳みそはそんな事を考えてしまって。入眠剤をもらっても眠れないしご飯も喉を通らないしスマホを手にしても病気の事以外は頭に入ってこないし。私は娘に会えないのに産院では元気な赤ちゃんの声が聞こえてきて。ずっとずっと涙がとまらなくて。
受け入れるのが怖くてたまらなくて初めての面会も怖かったけど…娘からはものすごい生命力を感じて。
それからも色々あって、なんでうちの娘だけこんな？って思ったり、ほかの元気な赤ちゃんを街で見かけると苦しくなったり、もうこんな現実逃げたいって何度も何度も思って。
こんな暗闇、いつ抜けれるの？って。心から楽しめる日なんてもう来ないんじゃないかって。
それでもゆっくりゆっくり進んできたよ。娘は娘なりに、成長曲線からは大きく外れてるけど…少しずつ成長しているよ。
そして、もうすぐ退院するよ。医療ケアが沢山あって不安もいっぱいだけど。まだまだ落ち込む時もあるけど。これからきっと楽しい事もいっぱいあるんだって、そういう気持ちになれているよ。
ずっと見れなかった最初の手術のあとの痛々しい娘の写真も「ほんとこの時大変だったー！」ってやっと見れるようになったし、障害者手帳の申請もすごく受け入れがたかったのに今では母子手帳と同じくらいの感覚になってるよ。
大丈夫だよ。絶対に、大丈夫だよ。
今日保健所に生活用品給付の申請で障害者手帳を出した時に、最初あんなに抵抗があったのに全然何も感じなくなった事にビックリして、今までほんと色々あったな…と思って。
もちろん不安はまだ沢山あります。娘は医療ケアが多いため自分でやり切れるのかは不安だし、今回退院はするけどまだまだ入退院繰り返しになると思うよと主治医にも言われているし、時期は未定だけど今後大きな手術も控えています。
それでも今はだいぶ気持ちも落ち着いてきていて、毎日の面会も楽しいし娘はめっっっちゃくちゃに可愛いです。
もちろん子供によって病気の種類や状態は様々なので一概に言えない部分もありますが、暗闇でもがき苦しんでいたあの頃の私みたいな誰かに届いたらいいな、という気持ちでこの文章を書きました。
乱文失礼しました。どの病児にも明るい未来が訪れることを祈っています。
- あ
コメント
萌黄羊(もえぎよう)
退院おめでとうございます。
こんな素敵な文章を書けるみるめさんは本当すごいですね。
ご自身だけじゃなくて、多くの人に優しさと勇気を与えると思います。
これからの生活が素敵で楽しいものになりますように。医療ケアがさらに手厚くなり、あらゆる子が健やかで明るく過ごせる社会になりますように。
あ
ありがとうございます。あの時の私が欲しかった言葉を詰め込みました。
たった1人でも、今すぐじゃなくても、暗闇の中にいる誰かのところに届いたら嬉しいです。
医療従事者の方々、国の福祉の手厚さには本当に感謝して止まないです。更なる医療の発展、福祉の充実を心より願っています。