ジアノッティクロスティ症候群という湿疹ができる症状が出たことのある…
ジアノッティクロスティ症候群という
湿疹ができる症状が出たことのある
お子さんをお持ちの方、いらっしゃいませんか?
【ジアノッティ病・ジアノッティ症候群】
乳幼児の上下肢、臀部と顔に発疹ができるもので、B型肝炎ウイルスの感染によって起こります。1955年Gianotti という人が初めて記載しました。小児丘疹状肢端皮膚炎ともいわれていました。
従来、B型肝炎による発症をジアノッティ病と呼び、EBウイルスなどB型肝炎以外のウイルスによる発症をジアノッティ・クロスティ(Gianottli-Crosti)症候群というようになっています。
原因
EBウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)が多いといわれています。他のウイルスなども原因と考えられています。従来のジアノッティ病ではB型肝炎ウイルスが主に考えられています。この場合血液中にHB抗原が陽性になります。多くはその初感染によって起こります。
症状
生後6ヶ月~5歳の小児に好発します。上肢や下肢、顔、臀部に赤いとがった3~4mmの大きさの発疹が出現します。5~10mmと大きいものもあります。四肢伸則と両頬部に多く、通常は胸腹背部には皮疹はでません。掻爬痕(掻いたあと)に一致して皮疹が出現するKobner現象が見られます。発疹は離れていますが、時にくっつき合うこともあります。かゆみは様々です。手や足の甲から発疹がでてくることが多く、下肢に始まることが多いです。そして上の方に広がって行き、左右対称性に広がっていきます。頚部リンパ腺がはれてくることがあります。
小水疱や紫斑を伴うことがあります。
肝臓や脾臓がはれることがありますが、黄疸など典型的な肝炎の症状はあまりでてきません。
- ゆうちゃん(5歳6ヶ月, 9歳)
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