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はこ
雑談・つぶやき

流産手術、全身麻酔の記録です。10月8日に流産の診断をされ10月9日に子…

流産手術、全身麻酔の記録です。

10月8日に流産の診断をされ10月9日に子宮内除去術を行いました。
胎嚢しか確認出来ず、病理の結果も胎嚢のみでした。
手術当日にもエコーで確認したけれど、願いも虚しく赤ちゃんはいない、流産で間違いないとのこと。
そのまま子宮口を広げる処置が行われた。
グッと押される痛みがあり、力が入ってしまいそうになるのを必死にこらえる。
2~3分で処置は終わり、そのまま病棟へ案内される。
点滴をされ、あとは時間になるのを待つだけ。
じわりじわりと生理痛のような下腹部痛があるが、我慢出来るレベル。
携帯をいじる気にもならないためぼんやりと待っていた。
途中、赤ちゃんの産声が聞こえてきて、産んであげられなくて申し訳ない気持ち、妊娠を喜んでくれた家族に対する申し訳なさで少し泣けた。
でも、また来てくれると信じて今はお腹を綺麗にするんだ、うっかり忘れ物を取りに行った赤ちゃんがまた戻って来られるようにするために必死なことなんだと言い聞かせた。
そして時間になり、歩いて分娩室に移動。
分娩台に乗り、手を縛られ、準備が整うと先生が到着。
「お酒は強い?」と聞かれ、「普通です」と答えると、麻酔の量が決められ点滴から麻酔が入れられていく。
目を閉じているよう指示され、目を閉じる。
しばらく変化がないので、頭の中で数を数えていると15秒くらいで目の前が真っ白になっていき、体が引っ張られる感覚に襲われる。
遠くで先生の声が聞こえ、必死に抗おうと声を出していた気がするが、腕に力が入らなくなりストンと落ちる。
体が無くなり、自分というものが分からなくなった。
気がつくと家の洗面所にいて、鏡の前に立っているが自分は映っていない。
私はだれ?生まれてくることは出来ないんだ。名前ははこ(自分の名前)にしよう。はこ(自分の名前)にはなれなかった。。
そんな想いがぐるぐると巡っていた。
遠くから看護師、先生の声が聞こえて意識が体に戻り、目の前に分娩室の天井が映るがここがどこかわからなかった。
徐々にここは分娩室だとわかり、私は私だと意識もはっきりしてきた。
意識がハッキリしてくると、赤ちゃんはもういないんだと思い、涙か溢れて声を出して泣いていた。
15分くらい横になり、1度座ってみるが船酔いのように目が回るのでそれから15分程休んでから病室に移動した。
そこから1時間程病室で休んで、目眩の確認をし問題がなかったので着替えをして帰宅となった。

あれから10日が経ち、体も回復して気持ちも落ち着いてきました。
最後まで姿を見せなかったのはその子の優しさだったんだなと思います。
私に似てあわてんぼうでおっちょこちょいだから、袋だけ先に落としちゃったのかなぁとか、うっかり忘れ物をして取りに行っちゃったのかなぁと思うと悲しい気持ちが和らぎました。
準備を整えておくから、いつ来ても大丈夫だよ〜!
みんな待ってるよ〜!
おわり

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