第4話。 みーちゃんが中学生になった頃、…
第4話。 みーちゃんが中学生になった頃、兄が社会人になった。その彼女のお腹に命が宿ったから。みーちゃんは頭の中で、ふと、こう思った。「兄はもう社会人。しかも子供が産まれる。みーちゃんは自由になったんだ。もしみーちゃんを殴れば兄は刑務所行き。」ここからみーちゃんの中に張り詰めていた糸が切れた。気が付けば非行に走っていた。髪の毛は金髪、制服はスケバン、毎日シンナー、夜遊び、シンナー。覚せい剤も進んで打ちまくった。しかし、みーちゃんはご先祖様から守られたようだ。いきなりシンナーと覚せい剤に対して体が虚説反応を起こしただした。シンナーの匂いを嗅いだだけで異常な頭痛、覚せい剤には打った瞬間、痙攣、嘔吐を繰り返した。だから薬物中毒にならずに済んだ。その日から、薬物をする人間のそばには近寄れなくなったので、酒を飲んでいる友達の家に入りびたった。友達から質問をされた。「お前、何でこんな事してると思う?私はわかんないけど、グレた。お前には理由があるだろ?顔見たらわかる。」みーちゃん「寂しい。居場所がない。頼れる人もない。お前らといる時間が楽しいだけ。こんな萎えるような話すんなよ。ほら、販売機からジュース取り行くぞ。」そう言って気合いを入れてもらうために、特効服の下のサラシを毎回息がきつくなるくらいまで強く巻いてもらっていた。単車にまたがり、フラフラしながら自動販売機でジュースや、お茶を抜いて、その後スーパーで、万引き。警備員に捕まりそうになったら、警備員を殴る蹴る。暴走も派手にやっていた。自分がここに居る事に気付いて欲しくてやってました。そんな時、警察からとうとう捕まった。手錠をされた状態で、みーちゃんは「何日入れば良いん?」と聞いた。すると警察官がこんな話をしだした。「みーちゃん、久しぶり。お兄ちゃんと同じ道に走って楽しいか?お兄ちゃんと同じ事して楽しいか?」みーちゃん「お前誰?」警官「みーちゃんがお兄ちゃんから殴られた時にお兄ちゃんを警察棒で殴ったおじさんだよ。けどわかるな。みーちゃんがこんな道に来た理由。居場所がない。自分を愛して欲しい。でしょ?」みーちゃん「…。…。うん。」すると警察官のおじさんがみーちゃんにこう言った。「今は悪い事ばっかりして、突っ張って、特効服に身をまとわせてるけど、みーちゃんの澄んだ、素直な目は変わってないね。さぁ、お母さん呼ぶから、始末書を書いて、帰りなさい。居場所がないならここにおいで!」その瞬間みーちゃんは泣いた。声を思いっきりだして、何でこうなったんだよ!って叫びながら泣いた。「泣きたいだけ泣いてからで良いから、泣きなさい」その言葉で更に泣いた。それからみーちゃんは、真面目になるために高校入学のために必死に勉強した。しかし、それがまたみーちゃんがみーちゃんを苦しめる原因になった。高校入学をしたが、しっくり来ない。みーちゃんみたいな変なヤンキーがいた。みーちゃんはその子に「お前、誰を睨みつけよん?」その子「お前。」みーちゃんはまたまた暴れてしまった。みーちゃんは、ブルースリーが好きで独学で空手を学んでいたから、その子をボッコボコにしてしまった。それでも気が収まらずに、その子がみーちゃんから蹴られてお腹を抱えている間に、前に止めてから、でも何処に捨てて良いかわからずに持っていたシンナーをペットボトルごとかけた。そのヤンキー子は、「やめろ!お前異常やろ!謝るからやめてくれ!」と叫んだが、みーちゃんは今までの思いや、汚名をぶつけるようにその子に火を付けた。急いで見ていた同級生が火を消したが、みーちゃんは、殴り、蹴り続けた。障害で刑務所行き。そんなに長い間ではなかったが、一週間近く入れられた。警察のおじさんが豚箱の前に来た。みーちゃんはこう問いただした。「みーちゃんが沢山傷付いたのにとうとう同じ事人にしちゃった。心がね、何とも言えない状態でいろんな過去のフラッシュバックにしがみ付いてしまって、その反動でやっちゃった。ただの言い訳にしか聞こえないだろうからもういいよ。」みーちゃんは全てを失った気がした。すると警察おじさんがみーちゃんに質問した。「真冬に寒くて飢え死にしそうな犬や猫がいたら、みーちゃんはどうする?」みーちゃん「ふざけんな!そんなの、可哀想に決まっとるやん!すぐに温めてあげてミルクでま何でも腹一杯あげるよ!そんな可哀想な話すんな!」警察おじさん「やっぱり優しい子だな。笑 みーちゃんは優しすぎなんだよ。傷付きすぎたんだよ。その傷を、その優しいを踏み潰されたくないからこんな事しちゃったんだよ。わかる?」みーちゃんは考えた。その時期は口に出すのは恥ずかしかったが、昔から、怪我をしている動物を見ると抱っこして消毒してあげて、よく警察署に電話して、みーちゃんちで育ててあげたいけど、動物無理なんで、どうしたらいいですか?って電話してたから、こんな話したんだ。って思った。もう学校は退学になってしまったから、真面目に働く事をみーちゃんは決めた。
- スピード(9歳)
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