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はな@39
子育て・グッズ

3歳の長男が総合病院の小児外科で水がたまる病気の可能性。経験者いますか?脱腸ではないそうです。

3歳長男が今週土曜に総合病院の小児外科にかかることに…。タマタマが片方すごくはれていて本人痛みもないみたいだけど泌尿器科でみてもらったら水がたまる病気かもと。
こんなこと初めてだしどなたか経験された方いませんか?
ちなみに脱腸ではないそうです。

コメント

さくら

小児科病院の看護師です。
違うかもしれないですが、多くの患者をみて私なりの見解です。ご参考までに。
違ったらすみません。

精巣水瘤(陰嚢水腫)疑いではないでしょうか?
 精巣水瘤とは精巣の周囲に液体がたまって陰嚢(たまのふくろ)がふくらんだ状態を言います。生まれたばかりの男の子では比較的高頻度に認めます。 男児では精巣(睾丸)は胎児期におなかの中(腹腔)から陰嚢まで下降してきます(精巣はもともと卵巣と同じ場所にあります)。
この際におなかの臓器を包んでいる腹膜と呼ばれるうすい膜を陰嚢まで引きずっておりてきます。つまり陰嚢の中にはおなかの中から薄い膜が突起状にはいりこんでいて精巣周囲にくっついています。生まれる頃にこの突起の付け根が閉じておなかの中と交通がなくなりますが、完全に閉じないでつながっているお子さんも多数います。この腹膜の突起(腹膜鞘状突起)のつけ根は鼠径部(ソケイ部)といっておちんちんのすぐわき、足のつけ根の上に位置します。突起の部分が広い場合は腸が突起の中に落ち込んできて陰嚢がふくらみます。これが子どもによく見られるソケイヘルニア(脱腸)です。
突起の付け根が狭くても、突起とおなかの間に交通があるとおなかの中にある水分が陰嚢に降りてきてたまります。これがこどもの精巣水瘤です。
つまりこどものソケイヘルニアと精巣水瘤は形の上では同じものです。

陰嚢内に水分だけが貯留する。
子どもの精巣水瘤は部屋を暗くして陰嚢に懐中電灯を押し当てると中身が液体ですから陰嚢全体が赤く透けて見えます。同じように陰嚢がはれている場合でも、ソケイヘルニアでは中に腸や脂肪が入っていて透けません。極めてまれですが乳幼児の精巣腫瘍もあります。また精巣水瘤では痛がることはありません。精巣水瘤といわれていたのに、痛がるときにはヘルニアや、細菌感染(精巣上体炎)、精索捻転なども考えられますので病院にご連絡ください。より精密に診断するときにはエコー検査も行います。

続く

さくら

新生児や乳児の精巣水瘤はそのまま様子をみて問題ありませんが、おなか(腹腔)とつながっていますから時々大きくなったり小さくなったりしますが、多くは成長とともに腹膜鞘状突起のつけ根が閉じて腹腔内との交通がなくなり消失します。しかし2、3歳を越えて消失しない場合や大きくなったり小さくなったりを繰り返している場合は手術をおすすめしています。これはその時期からトイレトレーニングがはじまり男児も生殖器を意識し始めるからです。また腹腔内と交通しているため頻度は低いのですがソケイヘルニアを起こす可能性も否定できません。

子どもの精巣水瘤を見て「水がたまっているから抜きましょう」といって外来で注射針を刺して中身の液体を抜くお医者さんがいます。これは以下の理由で行うべきではないと考えます。ひとつは穿刺による出血や精巣を損傷するリスクがあります。また、前述したように精巣水瘤はおなかと交通しているためにおこるわけですから陰嚢の中の液体を抜いても2~3日もしないうちにおなかから水分が降りてきて元通りになります。さらには、このような外来処置は子どもに強い恐怖を与えます。精巣水瘤で治療が必要と考えたら手術をおすすめされると思います。

子どもの精巣水瘤の手術はソケイヘルニアの手術と基本的に同じです。小さな手術ですが安全のために必ず全身麻酔でおこないます。手術はソケイ部に約2cmの横切開を加えて腹膜の突起部分(腹膜鞘状突起・ヘルニア嚢とも言います)のつけ根を確認し、そこを切り離して糸でしばるだけです。腹膜の突起全体をとるようなことはしません。通常30分程度で終了します。出血や感染はきわめてまれです。日帰り入院の所や2泊3日の所があります。

色々心配でしょうが希な病気ではないので心を落ち着かせて受診してきて下さい。

はな@39

回答ありがとうございます。
看護師さんとのことで安心して参考とさせていただきます。
個人病院では小さな子供なのでできないとの話で大人なら針で水を抜くと言われました。触ると水分だけでない感じがします。
今トイレトレーニング中なのですがなかなかうまくいかずそんな中でのことで驚きましたがエコーで見る限りだと水分だと言われている状況です。素人だし結局は病院に行かないとわからないなとは思いますが手術も言われたら考えなくてはと思います。詳しい回答ありがとうございました。