第3話続き。 そんな中、みーちゃんに異変が起…
第3話続き。 そんな中、みーちゃんに異変が起き始めた。学校から帰って来たらすぐに布団を敷いて、まだ3時なのに潜り込む。みーちゃんは、気持ち良いし日々の疲れを癒やすように布団に毎日入った。母親が帰って来た。みーちゃんが昼間から寝ているから母親はみーちゃんを怒った。昼間から寝るバカが何処にいるか!と怒鳴った。けど、みーちゃんは学校から帰宅しては布団に潜り込んで寝るのを止められなかった。そんな時、隣に住んでいた“江口のおいちゃん”がみーちゃんを病院に連れて行った。江口のおいちゃんは、引っ越して来た時に、少しして自分ちの要らない布団や、扇風機や食器棚をくれた優しいおいちゃんだった。みーちゃんは“鍵っ子”だったから鍵を忘れた時も江口のおいちゃんが家に入れてくれて、うどんやら何やらを食べさせてくれた。そんなおいちゃんに病院に連れて行ってもらうのは、嫌な気持ちにならなかった。だけど、いつも来ている病院と少しふいんきが違う。患者さんは叫んだりしている。みーちゃんは江口のおいちゃんに聞いた「ここどんな病院?」江口のおいちゃん「心の様子を見てもらう病院だよ。みーちゃんが泣いているのが3日続いて聞こえたからね。」みーちゃんは本を読んだり、足をブランブランさせながら呼ばれるのを待っていた。病院の先生に今の様子だったり、気持ちを話してくれるかな?と言われたので、みーちゃんは素直に答えた。やっぱり子供ですね。いくら怖い思いをしても素直に話してしまう。診断の結果、自閉症と言われた。自閉症の説明をされたが、みーちゃんは理解出来なかった。それから江口のおいちゃんが「お兄ちゃんに何かされたらおいちゃんちのピンポンを鳴らすんだよ?」と言われた。その瞬間、みーちゃんはとても安心したのと、助けてくれる人がいると思った瞬間、体の力が吸い取られるように抜けて倒れた。この時みーちゃん、小学校4年生になっていた。ある日兄がいきなり暴れ出した。単車を盗まれたのだ。暴走目的の単車だから、かなりお金をかけていたらしい。みーちゃんは知らないよ?と言う暇もなく、髪の毛を引きずり回され出した。そのまま頭を壁に、ゴツン、壁の角にゴツン、窓ガラスにゴツン。引きずり回されて頭を強打し、もうみーちゃんは耐えられなかった。江口のおいちゃんちのピンポンを鳴らした。「おいちゃん助けてー!」と泣きながら叫んだ。江口のおいちゃんも、力いっぱいみーちゃんをこっちにおいで!と引っ張るが、兄の力が半端なく強いため、みーちゃんは家に引きずり込まれてしまった。兄は包丁を持ってみーちゃんを家で追いかけ回した。みーちゃんはパニックと恐怖で泣きながら逃げまくった。すると警察が来た。警察が「開けなさい開けなさい!」と叫んでいた。江口のおいちゃんが通報してくれていた。兄は玄関を開けた。開けた瞬間、警察官がみーちゃんの姿を見て兄を警察棒で思いっきり殴った。みーちゃんは髪の毛が束で抜けていた。顔は血だらけだった。警察官がみーちゃんを抱き締めた。そして「大丈夫?こんなにされて…。痛かったね。けどもう大丈夫だからね。」と言われてみーちゃんは、泣いた。泣き叫びながら、みーちゃんはこう言った。「殺されるー、殺されるー、もう痛い」と言っていた最中、みーちゃんは口から大量な血を吐いた。玄関が血の海になってしまうほど血を吐いた。病院にそのまま連れて行かれ、手術をされた。目が覚めると、離婚したお父さんも来ていた。みーちゃんは話せない程顔や口が腫れていた。お父さんが病室で兄を殴っていた。お兄ちゃん、死ぬ?って思うくらい殴られていた。母親もお父さんから殴られて、顔があざだらけだった。兄を半殺しにした後、父がそばに来てみーちゃんに「何も、何も気付いてあげられんで美鈴、ごめんなさい」と泣きながら言っていた。声は出せるけど口が腫れて話せないから、みーちゃんは紙に書いた。「痛かった。寂しいよ。いつ死ぬか毎日息もゆっくり出来たかった。毎日お腹がすいて学校の給食だけで食べ繋いだ。お父さんもお母さんもお兄ちゃんも大っ嫌い。死ね。」と、みーちゃんは書いた。父と母親や、泣きながらベッドの下でみーちゃんに土下座した。すると江口のおいちゃんが来て父親と母親に「お前らは何しよんか!毎日毎日殴られたみーちゃんの気持ちわかるか?しかもこの子は自閉症なんですよ!私が病院に連れて行きましたから。あなたたち親、失格、いや、人間失格だよ!」と怒鳴ってみーちゃんに、「こんな親の元に産まれて辛いよね?だけどみーちゃんの人生はみーちゃんが決めて良いんだよ?だから誰の奴隷にも、もうなっちゃダメ」と言った。みーちゃんは退院して、しばらく自宅安全をしていた。毎日空の上の雲の流れを見るのが唯一の楽しみだった。学校の担任の先生が夜ご飯を毎日持って来てくれた。そんな時、兄が人生最大に好きになった彼女が出来た。暴力はかなり減って来たが彼女の前でも、たまにみーちゃんを殴った。彼女がみーちゃんを守ってくれた。彼女も殴られ脳震盪を起こした。みーちゃんは生きている事を止めたくなった。そんな毎日が続き、気が付けばみーちゃんは小学校を卒業し、中学生になった。みーちゃんはここから、壮絶な人生を、狂った人生を送り始めた。
- スピード(9歳)
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