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葉名チャン
その他の疑問

11ヶ月の男の子を育てています。4月17日あたりから風邪をひいており。22…

最近よくお世話になっています。
11ヶ月の男の子を育てています。
4月17日あたりから風邪をひいており。
22日あたりから あおっぱな+下痢になり、小児科へかかりました。
下痢は落ち着いたのですが あおっぱなの方が治らず…

今日たまたまいつもと違うやり方で体を洗っていたら リンパが小豆くらいの大きさでコリコリしているのに気がつきました❗

同じく風邪などでリンパが腫れた…というお子さんいますか?
明日小児科につれて行くんですが 気になってたまりません(T_T)

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 リンパ節は全身にありますが、とくに体の表面でたくさん集まっている場所は、耳前後~あご・首筋、わきの下、足の付け根です。今回は、これらの部位のしこり(グリグリ)に気付かれて心配し、医療機関を受診される方のために、予備知識をお話します。

 人の体の中には、血管と同じようにリンパ管という細い管が網の目のように張りめぐらされており、その中をリンパ液がゆっくりと循環しています。リンパ管は血管とつながっていて、血液とリンパ液の間をリンパ球(白血球の一種)が行き来し、体の免疫(異物への反応)に重要な役割を果たしています。リンパ管のところどころにあるリンパ節とは、リンパ液内に混入した異物や病原体をせき止めて処理するための“ろ過装置”で、この働きが活発な時にリンパ節の腫れが起こります

 1.局所の炎症

 それぞれのリンパ節は、体を異物や病原体から守るために見張っている区域が決まっています。たとえば、首のリンパ節はその周囲の皮膚とのどや口の中、わきの下のリンパ節は腕全体、足の付け根のリンパ節は足全体です。扁桃腺が炎症を起こせば首のリンパ節が腫れ、手にひどい湿疹が出来ればわきの下のリンパ節が腫れ、ひざの傷が化膿すれば足の付け根のリンパ節が腫れて、炎症が全身へ広がるのを食い止めようとしてくれます。
 炎症によるリンパ節は、一般的に痛み、発赤、熱感をともなってくることが多く、ひどくなると化膿して切開が必要となることもありますので、ひどくなる前に医療機関を受診して、抗生剤治療の必要があるかどうか、適切な判断をしてもらいましょう。

 2.全身の炎症性疾患

 病気の一症状としてリンパ節が腫れる場合があります。川崎病、ウイルス感染症(風疹、伝染性単核症など)、子どものリウマチ性疾患などありますが、発熱、発疹などの他の症状が目立つことが多いので、リンパ節の腫れを心配して受診されることは少ないです。これらの疾患では、通常複数のリンパ節が腫れますが、川崎病では一ヶ所のリンパ節が、痛み、発赤、熱感をともなって腫れてくることが多く、とくに幼児期~学童期の川崎病は、病初期には他の症状(発熱、発疹、目の赤み、唇の赤み、手のひら・足のうらの赤み)がそろわず化膿性リンパ節炎として抗生剤による治療を受けていることがよくあります。3日以上の抗生剤治療でよくならない場合は、川崎病の可能性も疑って再度受診しましょう。

 3.白血病や悪性リンパ腫などの悪性疾患

 径1cm以上のしこりが、短期間(2~3週)で明らかな増大傾向があり、硬く、あまり動かず、痛みもほとんどない場合は、悪性疾患の可能性もありますので、必ず医療機関を受診してください

 4.心配のない生理的なもの

 子どもは大人に比べてリンパ節の働きが活発(5~8歳くらいが一生のピーク)ですので、一度腫れたリンパ節は、炎症がおさまっても何年間も径1cmくらいまで触れることはめずらしくありません。ですから、子どものリンパ節の腫れに気付いても、以下の項目をすべて満たしていれば心配要りません。
  ① 径1cm以内
  ② 触れた感じがなめらか
  ③ 触れると豆のように指先から逃げるように動く
  ④ 痛み、発赤、熱感がない、
  ⑤ 増大傾向がない
  ⑥ 他の症状(発熱、発疹、貧血など)がない