女性は、7歳の時に欲しかったシルバニアファミリーを父にねだり、10歳までの誕生日やクリスマスのプレゼントを我慢した思い出を息子に語る。その経験から、物欲はなくなったが、大切なシルバニアを将来の孫に渡す夢を語る。
夕食時の会話
「ママはさ、あれ欲しいとかこれ欲しいとかってあんまり
思わないの?」
「なんで?」
「パパがさ、朝、ママは本当に物欲がないって言ってた。
欲しいものは?って聞いたら、何もないよっていつも
言うって」
そんな息子に、私は自分が7歳の時の話しをした。
「パパとママの寝室の隅っこのガラスケースに
シルバニアファミリーが置いてあるの知ってるよね?」
「うん。見たことある」
「あのシルバニアね。ママが7歳の時に亡くなったお父さん、○○(息子)からしたら、おじいちゃんね、お父さんにお誕生日に買ってもらった物なの」
7歳の時、私はどうしてもシルバニアが欲しくて、当時家具などが一式セットで売られているものが欲しくて、父に買って欲しいとお願いした。
けれど、セットで買うと、かなりの高価なものになるから…と、父は一つにしなさいと言った。
私は欲しくてしょうがなく、駄々をこね、泣きながら父にお願いしました。
そして「セットで買ってくれるなら、10歳までお誕生日もクリスマスも我慢する!」と父に宣言してしまった。
父は「そこまで欲しいなら…」と、買ってくれた。
そして、厳しめだった父は、私の宣言を約束として本当に10歳になるまでプレゼントを買ってもらうことはなかった。
それでも「心の底から欲しい!」と思うものを買ってもらった喜びのほうが私には大きかった。
後にもこんなにも欲しいと思い、泣きながらものをねだったことはない。
そしてこれから先も、ないと思う。
「きっと、その時からママの物欲はなくなったんだと思うなぁ。あっ、食欲はあるけどね!」
「ふーん。そうなんだ。
パパ、この話知ってる?」
「うん。パパと結婚して、ママがお家を出る時に一緒に持ってきたから。その時にね。話したよ」
32年前に、買ってもらった大切なシルバニア
主人と一緒に住む時に
「叶うなら、もし、子供が望めるなら、将来、私が授かる我が子が女の子なら、このシルバニアを渡してあげたいなぁ」
と、主人に話したことを思い出す。
私達夫婦の元に来てくれた我が子は男の子
今の私の思いは
「息子が結婚して、愛する妻との間に授かった孫が女の子なら、このシルバニアを渡してあげたい」
これからも変わらず、大切にしていこう。
そして、私の思いが現実になる日を願って、その日が来るまでは、何が何でも長生きせねば!!
天国にいる、お父さん
私はがんばって長生きするよ!!
- ペンママ🐧(10歳)
コメント
バタコ
天国のお父さん!!
あなたの娘はとても心の綺麗な女性、母親、奥さんとして育ちました!!
久々に心が洗われました😭
シルバニア…私も小学生の時集めていて今でもオモチャ売り場に行くと見てしまいます🤭懐かしいな~って☺️
大切にしてくださいね、シルバニアもお父さんとの思い出も…☺️
ペンママ🐧
心温まるコメント
ありがとうございます🥹
嬉しいです。とっても…🥹
32年前なので、家具もシンプルで、お人形さんも少ないのですが、飾ってるのを見ると一瞬に子供の頃を思い出します😌
孫と出逢えるまで、大切に大事にしていょうと思います✨✨
喜んでもらえるかはわからないけど…😆