今日は、もうすぐ8ヶ月になる息子の保育園の入園式でした。昨日まではな…
ありきたりなことでごめんなさい。
今日は、もうすぐ8ヶ月になる息子の保育園の入園式でした。
昨日まではなんだかんだ言って実感が湧かなかった。
でも今日、保育園の先生を見て、同級生の子どもたちを見て、初めて本当に息子と居られるたくさんの時間を失うんだと気付きました。
私はわかっていなかった。
私よりもたくさんの時間を保育園の先生と過ごすということ。
何かあると必死でしがみつくその小さな小さな手は、私ではなく先生の服を握りしめるということ。
胸に埋めながら泣きじゃくるその涙は、私ではなく先生のシャツを濡らすということ。
私はもう、彼の世界の全てではいられないんだということ。
それは必ずいつか訪れることだけど、まだまだまだまだあった彼の全てでいられた時間を、私は自ら手放すのだということ。
もう二度と、二度とは戻らない時間を私は手放すのだということ。
突き刺さるように逡巡しては、胸が灼けつくように痛いです。
はじめてのはいはいは、保育園かもしれないね。
見おろすととんがって突き出たかわいい上唇を後なんど見られるんだろう。
朝早くに泣いて起こされたくらいでイライラしてごめんね。
もっとお外に連れ出せばよかった。
あなたの喜ぶことをもっとたくさんたくさんしてあげればよかった。
あなたの笑う顔をあと一分一秒でも長くこの目に焼き付けておけばよかった。
人生でたった8ヶ月足らず。
あなたは私の全てで、私はあなたの全てだった。
あなたを産むまで知らなかった。
仕事人間のお母さんは、こんなにも愛おしいあなたと出会うなんて、まったく知りもしなかったんだよ。
こんな幸せをありがとう。
こんな母親でごめんなさい。
私の選んだ道が、正しいかどうかなんてさらさら自信がないよ。
あなたより大切なものなんて何もないのにね。
それでもあなたを預けて仕事をすると決めたから、お母さんは頑張るよ。
あなたに恥じない、カッコいい私であれるように。
あなたが保育園で頑張っているその時間、私も全力で頑張るよ。
きっと今日、日本中でたくさんの母親が同じ涙を流してるんだろう。
保育園の先生に、どうか私の代わりにこの子を抱きしめてあげてくださいと祈りながら。
明日から保育園生活が始まります。
どうかこの子と私にとって、険しくも愛おしい、大切な日々となりますように。
- どしこ(6歳)
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