主人が出張に行く際、息子と一緒に駅まで見送り、その後二人でお出かけ。ショッピングモールでの会話で、一人っ子のことや母親の気持ちについて感じたことをつづっています。

堪えきれず泣いてしまった…。

出張に行く主人を息子と一緒に駅まで見送り、そのまま息子と二人でお出かけ

ショッピングモールのフードコートで、お昼を食べながら、息子が

「パパ、もう読んでくれてるかな？
　父の日のお手紙！！」

「移動中に読んでくれてたら、すぐに読んだよって連絡くれると思うから、まだかもしれないね。
　泊まるホテルでゆっくり読んでくれるかな？
　パパ、嬉しそうだったね」

「パパから連絡来たら、すぐ教えてね！」

そんな会話を二人でしていたら、私達の隣りで食事をしていた年配のご夫妻のご主人さんが

「お子さん、一人かね？」と、声をかけてこられた。

「はい。そうです。一人息子です」と言うと

「そうかぁ。愛情たっぷりに育ててるんだね。
　今のお二人の会話と息子さんの笑顔がいいね。
　うちも同じくらいの孫がいるから」

と、笑ってそうかえしてくださった。

今まで「お子様一人？」と聞かれ「はい」と答えると、決まってかえってくる返事は

「一人は可哀想」「一人は寂しい」と言われ続けてきた。

そのたびに
「私だって、もっと子供が欲しかった。
　私の体が健康なら、息子の願いだった、きょうだいを授かりたかった。
息子の願いを叶えてやれない辛さがわかるの？」

と、心の中で反発していた。

でも今日、悲観ではなく、息子の笑顔がいいと言ってくれたご夫婦のお言葉がとても心に響いて嬉しくて、つい涙がじわーっと出ると

「何か失礼なこと言ったかな？すまないね」と、驚かせたご夫婦に、息子が

「大丈夫です。嬉しくて泣いてるから。
　うちのママは泣き虫なんです」と、かわりに答えてくれた。

辛い時、支え合い助け合えるきょうだいは息子にはいない。
私の体がもうどれだけ望んでも妊娠出産ができない体であることを息子は知っている。

「ねぇママ。パパのお仕事上手くいくといいね」と、笑って言った息子を、全身全霊で愛していくことを誓う

息子の願いを叶えてあげられなかった私が、母としてしてあげられることを。

昨晩「俺を○○(息子)の父親にしてくれてありがとう」と、言ってくれた主人と共に。

一人っ子は決して可哀想な子なんかじゃない！！

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